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箏と琴 「そう・きん・こと」

私達がいつも「おこと」と 呼んでいる楽器は、漢字で書くと「箏」

1994年文部省編「教育用音楽用語 最新版」に「そう」または、「こと」と読んでも差し支えないが、「琴」の字を当てるのは不当  と、明記され、現在では安心して

筝・箏「こと」と読むことができるようになりました。

☆日本では古来から弦楽器の総称として
「こと」、と言われてきました。
「こと」=弦楽器 です。

そこに 「琴・筝・箏」の漢字があるので
みなさん困ってしまうのです。

☆楽器の特徴からいえば
(写真白い・糸を支えているのが「柱」)
柱(じ)のある「こと」を「筝・箏」DSC_0011柱のない「こと」を「琴」と言うのですが、1994年まで「こと」は「琴」の漢字だけでしたし、
「筝・箏」の読み方は、「そう」だけでしたので。

一般的にはいまだに、私達の楽器および楽曲、演奏などを「おこと=お琴」

と書いたほうが、現場では、親しんでもらえるような気がする時もあります。

皆が知っている漢字なので、わかりやすく伝えられるのでしょう。

そこで、やはり「筝・箏」 ・・・「お筝・お箏」と、使いたいので

「かくかく しかじか、そういう事情です!」と
できるだけ、おしゃべりするようにしています。

が、だんだんと知ってもらえばいいので

「お琴」も 「お筝」も「お箏」も
状況に応じてつかっています。

2009年 記載

2023.7.9