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質問「お箏の糸をしめてから、すぐ弾いていいのか?」

箏の糸しめをお箏屋さんにして貰った時って、嬉しいですよね♪
もちろん、すぐ弾いていいのです

家に楽器を持ち帰ると、嬉しくて私もすぐに弾いていました。

ゆるんでいた糸を、ピシッと締めてもらうと、柱を立てるときから、糸の張りがまったく違っていますね。

弾いたら、それはそれは良い音色で、いつまでも弾いていたいと思いますねー。

「まず、しばらく柱を立てておきなさい」と、先生に言われたのかな?

それは、つまりこのような理由だと思いますよ。

<そのときに注意することは>

初心者の方は、先生に調弦していただき【印】を色鉛筆などで付けていただいたと思います。
その印は、ずっとそのまま変わらないのではなくて、弾くたびに糸の張力が変わりますから、その都度、音を良く聴いて微調整しましょう
印は、あくまで目安です。
糸の種類にもよるし、お箏屋さんの実力にもよりますし、こちらの力量にもよりますが、新しい糸に張替えたときは、天地のときよりも、若干 糸が伸びる感じがします
ですから、2、3日中に演奏会の本番がある人は、柱を立てたままで、使用するのも一つの方法です。(演奏中に糸が伸びないように)

糸の張力が安定するには、柱を立ててから2時間くらい必要【箏の場合で)17絃はもっと必要ですね
ですから、本番は出来るだけ早く会場に入って柱を立てましょう。
急ぐときは、両手で柱をはさんだ糸の左右を、一緒に10秒くらい強い押し手をして、糸の張力を安定させましょう。

<糸締めをお箏屋さんに頼む時に気をつけましょう!>
・・・先生が頼んでくれる場合は、心配ないでしょう。

自分が頼む時は、今何の曲のお稽古をしているか・演奏会で弾く曲名を話し、調弦を確認すること。つまり、その曲が弾ける調弦が取れるように、糸締めしてもらいます。

【転調が多い曲は、要注意】
転調しても、柱がぶつからないか、糸締め後に、必ず自分で確認しましょう。ぶつかる場合は、その場でお箏屋さんにちょうど良いように直してもらいます。その確認をしっかりとしましょう。
何面か楽器を持っている方は、Dを基本とした高調子用の楽器のほかに、G・A・Hという低音用の調弦が取れるもの。
また、ドレミファソ? ラシドレミファ?などの調弦が取れる楽器を用意しておくと、便利です
(あくまで、そのような曲を自分が演奏するのなら・・・と言う、場合ですが。何年か習っている方なら、平・乃木・楽・雲井・中空がとれるようになっていれば大丈夫ではないかな)

☆一の糸は、なんの乙(オクターブ下)ですか 重要
場合によっては、一の糸だけ太い糸をかける場合もあります。【低音のため】
また逆に、幼児や腕力の弱い人、高齢の方、糸を弱くしたい方も、是非、お箏屋さんにその旨を話して、糸締めしてもらいましょう

低調子用にするとか、細い糸に変えるとか、弱く張ってくれるとかしてくれますので、糸締め後は、必ずその場で自分で弾いて、押し手もして、糸の強さを確認してくださいね。

糸がきつ過ぎて、一音の押し手が自分の力でできないほどの強さに締めてあっては、練習するのが嫌になってしまいます。ちゃんと押すことができるように、加減してもらいましょう。

もし、まだまだでしたらお箏屋さんに直してもらいましょう。
・・・そのような、メンテナンスをしながら、ずっとお箏を弾いて楽しみましょうね。★
押し手は大変ですものね!

また逆に、もっとバリバリ弾きたい人は、太目の糸を強めに張ってもらいましょう。

自分がどんな音で弾きたいのかと言う希望を、お箏屋さんに話しましょう。

しかし、何はともあれ大切なのは、その曲はどんな音で弾くのか?ということだと思いますから、この意味のわかる方は糸締めはチャンスです。更に良い音を引き出してください。

新しい糸になると、俄然やる気が出ますね。良い音は本当にいいですね。
糸締め出来て良かったですね!頑張りましょうね!

 また何か質問がありましたら、お寄せくださいませ♪
2023.6.12